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USB充電式ダイブコンピュータの本当の有益性は?

USB充電により大きな画面で明るいフルカラー表示が可能なダイブコンピュータSUUNTO_D5

USB充電式ダイブコンピュータのメリットは「電池交換の必要がなく便利」だから?
そうした理由で選ばれることが多いのですが、本当のメリットは実はそれではありません。
USBによる充電がダイブコンピュータにもたらす有益性とは、どういう点なのでしょうか。

ダイブコンピュータの絶対条件、それは視認性

ダイビングで絶対に避けなければならないリスクが減圧症。深度と潜水時間、残圧など刻一刻と変化する状況の中でダイバーが減圧症にならないように、安全なダイビングに導くのがダイブコンピュータです。それが提示する無減圧潜水時間や安全停止、浮上速度などの情報はダイバーの命を守るために決して見逃してはならないもの。
したがってダイバーが瞬時に必要な情報を読み取れること、つまり視認性がダイブコンピュータの絶対条件となります。

そこに大きく影響するのがダイブコンピュータの電力です。
ダイブコンピュータのバッテリーには、電池式、ソーラー充電式、USB充電式の3つのタイプがあります。それぞれにメリットとデメリットがあり、用途や利便性に合わせて選択することができます。では、ダイブコンピュータにとって最も重要である視認性を考える際、それぞれをどう捉えれば良いのでしょうか。

水中でダイビング情報を瞬時に確認するダイバー_USB充電式のSUUNTO_D5を使用
水中でダイブコンピュータが示す情報を瞬時に確認できることが、ダイバーの安全にとって最も重要

充電し忘れの心配のない電池式ダイブコンピュータSUUNTO_D4i。バックアップ用ダイブコンピュータとしてインストラクターに使用されることがい多い。
充電し忘れの心配がないという点でダイバーに大きな安心感を与える、電池式ダイブコンピュータ

「充電し忘れの心配ない」電池式。その視認性は…

電池式はだいたい2年ほどで交換が必要になるものの、その間使用する度に充電しなければならないといった手間がなく、充電し忘れというリスクもないのが最大の利点です。

それはダイバーにとって大きな安心要素となり、主たるダイブコンピュータがダイビング中に何らかの不具合を起こした際のバックアップとしても利用できるため、サブのダイブコンピュータとして電池式を選択するインストラクターも少なくありません。

電池式は画面の大きいものが多く、またバックライトディスプレイを採用しているものもあり、視認性は優れているといえるでしょう。
 一方で電力を長期的に保持させるため消費電力に限りがあり、表示はモノクロです。

多くのダイバーが飛びついたソーラー充電式だが…

「電池交換が不要」「日光下に置いておくだけで充電ができる」「ランニングコストがかからない」と2014年の発売当時、多くのダイバーが飛びつくように購入したのがソーラー充電式。

充電は日光が当たるように置いておくだけででき、定期的な電池交換の必要がないので(オーバーホールは必要)、便利だと思われていることが多いようです。

ソーラー式は楽な一方、十分な電力を得るためには長時間を要する

ところが、その充電は天候や日射量に左右されるため電力確保が不安定であり、充電に長時間を要するなどの場合があります。
こうしたことから、クルーズダイビングなどで1日に何本も潜ったり、連日ダイビングしたりする場合には、電力がもたないということも。1日5本を連日潜るようなスタイルが一般的な海外のダイバーは、ソーラー充電式では充電が追いつかないとして、ほとんど使用されていません。
ソーラー充電式で最も注意しなければならないのは、このように電源が日光頼りであるため、きちんと充電できているか、連続したダイビングで使用できるか確認することです。
また、使用後にそのまま器材と共に暗いクローゼットにしまったことを忘れ、次のダイビングに出発する際に充電できていなかった、というのもよく聞くケースです。

そんなソーラー充電式の視認性は、大量の電力を保持することが難しいため、薄い緑のモノクロ表示。消費電力を最低限に抑えるようにしています。また画面の周りにソーラーパネルが張られており、必然的に小さな画面になります。さらに無線連携する電力がないため、トランスミッターによる残圧表示には対応していません。

明瞭な視認性を可能にするたった一つの方法

USB充電式は、アダプターやパソコンなど身の回りの環境の中ですぐに接続することができ、しかも短時間で充電できるのがダイバーにとって大きな魅力であり、もっとも現代的なスタイルです。

しかし重要なのは、そこではありません。
たとえ晴天であっても、海の中は当然のことながら陸よりも暗い。ましてや悪天候の海であれば尚更暗いため従来のモノクロ表示では見えにくく、目を画面に近づけて見なければ情報を読み取れないといったことは誰しも経験があるでしょう。

その際に重要なのが明るさであり、文字を識別しやすいフルカラー表示であり、大きな画面であること。しかしこれには非常に大きな電力の消費が伴います。

大きな画面で明るく、フルカラー表示のダイブコンピュータはダイバーが情報を瞬時に読み取ることができる。
大きな画面で明るく、フルカラーでの表示が可能なUSB充電式ダイブコンピュータ

これを可能にするたった一つの方法がUSB充電です。

USBケーブルを接続すれば、どこでも何度でも確実な電源から大量の電力を充電することができるため、消費電力が多くても大画面で明瞭なフルカラー画面表示を可能にします。また反復潜水や連日のダイビングの電力もしっかりと確保できるので安心です(USBケーブルの携行を忘れずに!)。

ダイビングの器材に「便利さ」や「快適さ」を追求することは重要です。
しかし絶対に忘れてはならないのが、「ダイバーが安全を確保できること」。つまりダイブコンピュータで重要なのはその指示を、ダイバーが どんなときでもすぐに明確に 確認できるかどうか。確認する際に手こずることなく、簡単に、正しく読み取ることができること、それがダイブコンピュータで最も大切なことです。そしてUSB充電式ダイブコンピュータの有益性は、ここにあるのです。

だからこそ、明瞭な視認性をダイバーに提供できる唯一の方法としてのUSB充電式ダイブコンピュータの本当のメリットを、今一度ダイバーに周知すべきであると考えるのです。

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